近頃,世界的に流行っている風邪のおかげで,移動もままならない状況です…
私は自分の車(プリウスちゃん)を普段使いしていますが,実はレンタカーも結構よく使っているんですよ。
レンタカーはうまく使えば安く快適に,そして公共交通機関と違って「三密」を避けた移動が可能です.
そこで今回は,日本にある大手レンタカーの特性を研究した結果と実際に私たちが利用したルートをご紹介します!
日本の大手レンタカー会社(6社)
①トヨタレンタカー
②日産レンタカー
③駅レンタカー
④ニッポンレンタカー
⑤オリックスレンタカー
⑥タイムズカーシェア
それぞれの会社の特徴・メリット・デメリット
トヨタレンタカー
特徴:日本のレンタカー会社の中でも最大手!トヨタ車がずらり
日本のレンタカーの最大手です.
緑の看板は割合よく見かけると思います.
トヨタレンタカーは「トヨタの車のお試し乗車」で販売促進の目的もあるため,トヨタ車のみの扱いです.
旅人がこのトヨタレンタカーを使う最大のメリットは「同一県内乗り捨て無料」と「片道GO」の二つのシステムでしょう.
メリットは2つ:①「同一県内乗り捨て無料」 ②「片道GO」
①「同一県内乗り捨て無料」
地方に公共交通機関で行くと,県庁所在地付近はまだ便利なのですが,遠ざかれば遠ざかるほど交通が不便になります.
そんな時レンタカーを使った方が,短い休暇が効果的に活用できますね.
しかしながら,レンタカーは基本的には「借りた営業所で返す」が原則で,まっすぐ進みたい時にはレンタカーは使いにくいです.
そんな時,トヨタレンタカーの「同一県内乗り捨て無料」が役に立ちます.
例えば,横に長く,道路が横に貫いている静岡県,高知県,新潟県などは「熱海で借りて浜松で返す」などの方法で利用することができ,とても便利です.
②「片道GO」
また,最近始まったサービスですが「片道GO」もあります.
これは,せっかくの県内乗り捨て無料があるのだけども,公共交通機関がない区間を夜間移動したいなどの需要があり,遠距離をレンタカーで移動して乗り捨てる方もいらっしゃいます.
(例えば,東京で車を借りて大阪で返すなど)
このような車は元の営業所に戻す必要があります.
以前はこの「乗り捨てられた車を元の営業所に戻す」という仕事を回送のバイトが担っていました.
こういうバイトを雇う代わりに,考え出されたのがこのサービスです.
回送期間は24時間以内か48時間以内のどちらかを選べ,それぞれ2,200円と4,400円です.これに一日1,500円の保険を足した金額に燃料代を足したものが支払う金額です.
私が利用した「関西空港(りんくうタウン)→東新宿」は48時間で保険込み7,700円+燃料代約4,000円+高速代でした.
これで関空→奈良(友達と会う)→伊勢神宮参拝→伊勢湾フェリー→渥美半島→浜松→伊東温泉→東京駅(お買い物)→東新宿と十二分に楽しむことができました!
東京の返却営業所はいろいろ選べるので,自宅の近くにするといいでしょう.
ただし,常に希望の区間の「片道GO」があるわけでなく,多くが静岡・名古屋・大阪から東京への回送でしかも早い者勝ちです.
燃費の良いプリウスなどは割とすぐなくなってしまうようです.
予約は電話のみ直接営業所にかける形です.
デメリット:車はトヨタのみ!「片道GO」の落とし穴に注意!
①借りられる車はトヨタのみ!
まず当然ですがトヨタ車しかありません.
外車に乗りたい場合などは他を当たった方がいいでしょう.
②営業時間に注意
また,営業時間は,普通は朝8時から16時〜22時なので,公共交通機関を全て逃してしまって自力運転して移動したい場合には使えません.
③「片道GO」の落とし穴
「片道GO」は,24時間や48時間の約束を過ぎてしまうと,通常のレンタル料金を申し受けることになり,かつ,遠距離の乗り捨て料金もかかって大損します.
東京に返す場合は2時間前を目処に到着するように計画するか,はじめから調布などの郊外で返す計画にしておいた方がいいでしょう.
なお,後から返却営業所を変更することはできません.
そして,この「片道GO」は,自分名義のクレジットカードを所持していて,それで代金を決済しないといけません.クレジットカードを作れない学生には利用が難しいかもしれません.
日産レンタカー
特徴:老舗のレンタカー会社!日産車がずらり
トヨタレンタカー同様,日産車にお試しで乗ってもらうため日産車が置いてあるレンタカーです.老舗のレンタカー会社の一つです.
メリット:営業時間が長い!営業所多い!乗り捨ても可能!(距離制限あり)
①トヨタレンタカー以外の多くの会社がそうなのですが,大きな駅の近くの営業所には「24時間営業」の店舗があり,深夜の公共交通機関の代わりに利用できます.
②営業所が多く便利!
③乗り捨ては20km以内無料!
なので,県境を挟む東京から埼玉・千葉・神奈川などの乗り捨ての場合にはトヨタレンタカーより有利です.
デメリット:老舗ならではの料金設定
①昔のレンタカーにあった様々なオプション料金体系がほぼそのまま残っていて,基本料金の二倍近いお金が結局かかることが多いです.
特にハイシーズン料金という季節料金が設定されていて,連休・夏休み・冬休みに使うと1日1,100円ずつ高くなります.
駅レンタカー
特徴:「みどりの窓口」で切符とレンタカーを一緒に予約可能!
JRの駅に併設されているレンタカーです.
切符と一緒に「みどりの窓口」でレンタカーのチケットを購入でき,切符も一緒に買うと割引になります.
メリット:JR切符と一緒に買うと割引がある!
①JRの切符と一緒に買うことができて,割引が効くことが最大のメリット!
②ワンウェイレンタルもこの駅レンタカーがパイオニアで,50km以内の区間であれば乗り捨てが無料です.
③駅に降りて駅前広場に面して営業所が併設されているのが一般的で,駅から近くて便利!
駅を出てからレンタカーオフィスまで重い荷物を持ってドナドナ歩く必要がないのも嬉しいですね.
(ただし最近は「日産レンタカー」や「ニッポンレンタカー」「オリックスレンタカー」に営業委託している例も多く,駅からドナドナ歩く必要のある駅レンタカーもあります)
デメリット:キャンセルが非常に困難
①ガチガチに割引がかかっているため,JRまたは駅レンタカーの片方のみのキャンセルは非常に困難です.
例えば,トヨタレンタカーなら電話一本で全くキャンセル料金もかからないのに対し,駅レンタカーでは数十%の違約金(キャンセル料金)を支払う必要があります.
②車種はそれほど選べない.
ニッポンレンタカー
特徴:老舗のレンタカー会社!
日本に昔からある老舗のレンタカーの一つです.
営業所が非常に多く,車種に制限がかかっていないのでいろいろな会社の車を借りられます.
メリット:24時間営業!県内乗り捨て無料!車種が豊富!
①24時間営業の営業所が多い
地方で利用する際に極めて使いやすいです.
また公共交通機関を逃してやんごとなく夜間利用したい場合にはほぼ一択となります.
②乗り捨ては基本的に県内乗り捨て無料です.
ただし,トヨタレンタカーと異なり例外区間があるので注意が必要です.
③車種にメーカーの制限がかかっていないのでいろんな車をせっかくだから試したい人にはぴったりです.
今やってるかどうかわかりませんが,マニュアル車を練習するために,いろいろ車を探したらニッポンレンタカーにあった,ということがありました.
デメリット:他社より若干高目
①車のメーカーや鉄道会社などのパトロンが付いていないからなのか,夜間営業のコストも乗っかっているのか不明ですが,他社より若干高目です.
オリックスレンタカー
特徴:新しいレンタカー会社!車検や修理の代車と言えばオリックスレンタカー
関西のオリックスの経営するレンタカーです.
新しいレンタカー会社で,車検や修理の代車はなぜかオリックスレンタカーが多いようです.
メリット:最安値(制約あり)! マイルが貯まる!
①同じ営業所から借りて同じ営業所に返すならオリックスレンタカーが最安値になることが多いです.
全般的にレンタル料金は安く,JALやANAのどちらであってもマイルがたまります.
安いため,会社で一定期間借り切ったり,学生がレンタルしたりする時によく利用されています.
デメリット:ワンウエイは基本的に有料.
①ワンウエイは基本的に有料.
区間によって乗り捨て料金が細かく決まっています.
一概にいくらとわからないところがデメリットでしょう.
②地方に営業所が少ない.
タイムズカーシェア
特徴:日本のカーシェアのパイオニア!
タイムズのコインパーキングに置いてある車を,スマホで予約して無人状態から借り出して利用することができる日本のカーシェアのパイオニアです.
メリット:短時間の利用に便利!
①短い時間,近くの駐車場からちょこっと利用したい人にはとても便利!
最低金額は15分利用で220円です.
普段使いで自分の車のような感覚で利用可能です.
キャンセルもスマホで1分前まで無料でとても便利です.
トヨタレンタカーも「チョク乗り」というサービスを始めたのですが,営業所も少なく今のところタイムズの方が便利でしょう.トヨタのメリットは,トヨタは会費無料なことでしょうか.
個人的にはトヨタレンタカーの利点である「県内乗り捨て無料」をやめて,乗り捨てできない「チョク乗りステーション」に既存の営業所を変えるのは,タイムズがある以上利用者にメリットがなく愚行に見えるのですが….
デメリット:会員登録、基本料金の支払いが必要
①チェックアウトした駐車場に戻す必要がある
②事前にスマホで会員登録して準備していないと使えない
③土日など車の需要が高い時に車の空きがない
④基本料金を毎月支払う必要がある.(学生は,2020年4月現在は無料)
⑤それほど頻繁に消毒していないのでインフルエンザなど貰わないよう自分で消毒したり手袋を使うなどの工夫が必要.
【レンタカー利用例】東京発のオススメ ドライブプラン3つ!
私は,普段はトヨタレンタカーを利用しています.
それはやっぱり「県内乗り捨て無料」があるからです.
現在はあろうことか「チョク乗りステーション」という無人のカーシェアポートに営業所をどんどん変更して経費削減を図っていますが,うまく利用すれば今のところいろいろ利用できて便利です.
そこで今回は,私が普段利用している使い方をご紹介しますね!
プラン1:レンタカーで渋滞回避!週末伊豆旅行
中央線沿線に住んでいるKとnana.
金曜日や土曜日夕方から一泊で伊豆に出かける時,よく利用するのが「中央線の大月駅」です!
ここは中央線ユーザーなら高尾より先に行く「大月ゆき」「河口湖ゆき」がたまーにやってくるので聞き覚えがあるかもしれません.
ここまではSuica利用で電車移動します.
ただし出足が遅く18時超える場合,殺人的混雑の帰宅ラッシュとかぶるので特急で大月に向かった方がいいです.大体1時間もかからず着きます.
レンタカーで渋滞回避!週末伊豆観光プラン!
①大月駅でレンタカーを借りる.(24 or 48時間レンタル)
②一般道で大月→河口湖→御殿場.御殿場から高速道路で修善寺へ.(所要時間:約2時間)
③伊東や修善寺などで宿泊(1 or2 泊)&伊豆観光!
④夕方までに車を大月で返却.
⑤始発の快速電車東京行きで帰宅.

レンタルは1日料金ですみますし,ラッシュと渋滞をほぼ完全に避けられます!
つかれた帰りは大月からの電車で寝れるので結構気に入っています!
プラン2:関越の渋滞を避けて長野・新潟・那須高原へ
仕事が終わった金曜日.
疲れを癒しに温泉にでも行きたいなあ,でも渋滞やだな…
そんなあなたに,
『レンタカーで渋滞回避!長野・新潟・那須高原週末旅行プラン!』
レンタカーで渋滞回避 ver2!
長野・新潟・那須高原週末旅行プラン!
①仕事が終わった後,新宿から西武レッドアローで本川越へ.
②本川越駅前で車を借りて出発!
(24 or 48時間レンタル)
③本川越駅から10分ほどの関越道川越インターから高速道路を走行(参考:右地図).
そこからなら関越方面,圏央道八王子や
宇都宮方面にほぼ渋滞なく簡単に出られます.
④例えば,草津温泉や新潟・長野に宿泊(1 or2 泊)
⑤夕方までに本川越に返却.

関越自動車道の一番混雑する川越以南を避けることができます.
混んでる高速道路でジリジリ忍耐するのは,せっかくの休日なのにもったいないですよ.
中央線沿線には西武鉄道で比較的簡単に戻れます.
プラン3:そうだ,京都・奈良・伊勢に行こう!
仕事が終わった金曜日.
疲れとストレスMAX!
ちょっと現実を忘れて遠出したい…
最近ついてないし,どこかパワースポットに行きたいなあ…
そんなあなたに,
『レンタカーで週末に京都まで遠出しちゃおう!プラン!』
レンタカーで週末に京都まで遠出しちゃおう!プラン!
①金曜日の仕事終わり,飛行機か新幹線で大阪へ.
②大阪に着いたら,20時までに「片道GO」を借りる.(48時間レンタル)
③そのまま京都に向かって京都か奈良に一泊.
④翌朝は京都,奈良→伊勢観光!
例えば…
朝のうちに人の少ない稲荷神社や春日大社にお参り.それから伊勢神宮へ!
⑤伊勢神宮に参拝後,鳥羽から伊勢湾フェリーに乗って一休み(レンタカーも一緒にね).
伊勢湾フェリーのご予約はこちら(【公式】伊勢湾フェリーホームページ)
⑥フェリーが伊良湖岬に到着.伊良湖岬から浜松に向かって,浜松近辺で一泊.
⑦最終日は新東名を通って途中日本平・伊豆はたまた富士五湖・甲府あたりによって20時までに東京に返却.

このプランのネックは最終日が日曜日で都内の渋滞にハマる可能性があることでしょうか.
伊勢に寄るのは途中で無料の「東名阪自動車道」を使えるからで,奈良から三重まで高速料金を節約できますよ.
「パークアンドライド」を活用して,楽しいドライブにしよう!
全部を電車にするとラクだけど高くつき,そして「待ち時間」というもったいない時間が発生します.
逆に全部を車にすると安く上がるけど最後の最後に都内の渋滞でヘトヘトになってしまいます.
温泉で充填したほっこりしたパワーを,渋滞で全て消費してしまっては一体何しに行ったんだろ,という話になってしまいますよね.
複数人でレンタカーを割り勘すれば結構電車より安く,疲れず移動可能です.
ちなみにこの「郊外までは電車,町を出たら車」という車の使い方は,「パークアンドライド」というヨーロッパでは一般的な車の利用法です.
だから私の専売特許ってわけでもないのです.
全て公共交通機関にするよりは安くアクティヴに旅ができますよ!
私の感覚だと,近郊電車の終点あたり,高速のICに近い場所が電車と車の乗り換えには便利です.
結び
一口にレンタカー会社と言っても,かなり違うな,と思われたのではないでしょうか?
皆さんの旅行計画に合ったレンタカー会社を選んでみてください!
うまく使うと便利な国内レンタカー.
皆さんもいろいろ工夫して「安く」「快適に」「賢く」利用してみましょう!
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