モーリタニアも一泊だけして，次はセネガルへと向かいます！
この記事は【モロッコドライブ】の続きの記事になります．
2017年3月の旅行の日程はこちら↓
【2017年3月19日】モーリタニアからセネガルへ陸路で超えてゆけ！
【本日の予定】モーリタニアのヌアクショット→セネガルの首都ダカール
今日の目的地はセネガルの首都ダカール！
タクシーの運転手に，ガイドブック「Lonely Planet(Lonely Planet West Africa (Multi Country Guide)」に書いてあったセネガル国境のロッソ国境へ向かう乗合タクシーの出る広場へ向かってもらい，そこで乗合タクシーに乗車．
国境越え後は，また他の乗合タクシーに乗ってセネガルの首都ダカールまで行き，ダカールにて宿泊予定です！
ダカールの宿もモーリタニアのホテルのWi-Fiでネット予約して出発！
乗合タクシーでセネガルへ！乗合タクシーをご利用の際には，早朝の出発を心がけよう！
昨日は地雷原を越えてなんとか予定通りモーリタニアの首都ヌアクショットまでやってきました．
着いた時間はほぼ日が変わる直前で，疲れ切って寝坊してしまいました．
時間はもう8時を回っています．
本来，乗合タクシーでどこかに向かう場合，早朝の出発が大原則です．
乗合タクシーは，例えば５人乗りのセダン車の場合，４人同じ方向に行く乗客が集まり次第出発するシステムです．
乗客が集まらない限り出発できませんので，早い時間の方が同乗者が集まりやすく，待たされることなくさっさと出発できます．
もし人が集まりきらないと運転手が判断した場合，少ない人数で４人分の運賃を割って出発することになりがちです．
だから遅い時間に出発すると延々待たされたあげく倍くらいの金額を支払う羽目になることが多いのです．
しかも，その金額を受け入れる外国人は「金持ち」判定されて何かとぼったくりを受けがちです．
ああ，やっちゃいましたねー．仕方ないですけどー．
と言うことで，もはやジタバタしてもしょうがないので，ホテルで優雅に朝食バイキング．
タクシーで乗合タクシーの出る広場へ行き，お目当ての乗合タクシーを探します．
時間はもう10時を回っていたと思いますが，案の定ロッソ国境行きの乗客はほとんどいません…
ルイス国境に行く車を乗ってきたタクシーのおじさんに聞いてもらうと一台のボロボロのタクシーが現れ，これに乗って待てと．車は…
フロントガラスに蜘蛛の巣状のひび割れが…弾痕…？まさかね…？
さて，ここで１時間ぐらい待ったでしょうか．
暇つぶしにみかんを買ってきて食べて待っていると案の定「４人分払ってくれたらすぐ出発する」とのこと．
…ま，いっか！寝坊した私たちがいけないんだしー．
車は途中一箇所で休憩して，昼ご飯です．ねぼすけな私たちはお腹も減っていないのでヤギと遊んで時間潰しです．
ロッソ国境（モーリタニア〜セネガル間の国境）に到着！札がどんどん吸い取られてゆく…（泣）
初ロッソ国境の日本人旅行者二人組 vs 百戦錬磨のギャング二人組
車は再び出発してロッソ国境へ到着しました．
運転手
友達を連れてくるからここで待て
とのこと．しばらくすると黒人二人組がこちらに向かってきます．
ニコニコしながら，いかにも親しげに話しかけてきます．
よく来たね！！
俺たちがセネガルまで案内してやるよ！
すると，彼らはパスポートを自分たちに渡すよう言ってきました．
出国スタンプをもらってきてやるから，パスポートを渡しな．
なーに，俺らに任せりゃオールオッケー！！
No Ploblem!!
情報のない私たちではどうしようもなく，言われるがままパスポートを渡します．
この二人は国境検問所の手前で我々からパスポートを預かり，持って行ってしまいました．
しばらくすると，さっきの二人組が手招きしてきます．
この人が担当者なんだけどさぁ，今他の仕事で忙しいんだって．
でも，俺たちこの人とマブダチだから，俺らの頼みなら特別に早く仕事してくれるってさ．
ちょこっと手数料が必要なんだけどね…
ここで払わないと，今日中にスタンプもらえないぜ？
私たちは，10ドルほど支払いました．
待つことおよそ30分．
モーリタニアのビザに出国のスタンプが押されてパスポートが帰ってきました．
ほら！俺らが言ったとおり，スタンプもらってきてやったぜ！
これはなぁ，俺らだからこんなに早くスタンプをゲットできたんだぜ？
お前らが自分でスタンプ取ろうと思ったら，一日仕事だ．
俺たちよくやったろ？
だからさぁ…
ここで手数料と称して10ドルを要求してきました．
パスポートは彼らが持っています．しょうがありません．
私たちは，また10ドルを支払います．
モーリタニアでは，出国スタンプを押してもらうのにお金がかかるの？
そう思われた方もいるでしょう．
もちろん本来そのようなお金は必要ありません．
実は，ロッソ国境は旅人の間では有名な問題の腐敗国境なのです．
大体100ドルくらいはぼったくられる覚悟でいかないといけないと，英語のサイトにも書いてありました．
国境検問所がどこにあるかもわかりにくく，同乗の乗客がいたら彼らにくっついて行って行動できたのですが，今回寝坊した私たちには同じ方向に向かう人がおらず，絶好のカモになってしまいました．
そしてこの二人が問題のぼったくり野郎なのです．
川を越えてギャングどもを引き離そうと試みるものの…
そして私たちは，国境にあるセネガル川を渡る船に誘われました．
私たちが乗ったボートは井の頭公園にある，カップルがキャーキャー言いながら漕いでいるボートより一回り大きい年季の入ったカヌーにエンジンを一台搭載したタイプです．
乗り込むとすぐに、足元から水がクジラの潮吹きのように吹き出してきました．
しかもその沈没船に地元の黒人たちがどんどん乗ってきます．
乗ってきた女の子たちは慣れた手つきでボート内にたまりゆく水をコップでかき出して行きます．
向こう岸に着く前に，沈まないことを心から祈るばかりです．
まあ，写真のように桟橋自体半分以上沈みかけているのに平然としていますから，沈んだところで彼らにとってはどーってことないんでしょう．
私たちは，沈んだら大問題ですけどね！
野郎ども
重そうな荷物持ってるなぁ
俺らに荷物は任せな！
あ…君たちも乗船するんですね…
向こう岸についたところでぼったくり野郎どもはボート代を一人20ドルずつ要求してきました．
絶妙に高いのですが仕方ありません．
私たちのパスポートは彼らの手中にありますし…．
【予防接種】セネガルはイエローカードが必要な国です！忘れないようにしましょう！
対岸に着くとすぐにイエローカードのチェックです．
nanaはこの日のために，黄熱病の高いワクチンを国立国際医療研究センターのトラベルクリニックまで行って打ってもらってきました！
イエローカードはただの黄色の画用紙の切れ端のように見えますが，これがないとセネガルに入国できません！
いろいろ走り回ってやっとのことで手に入れたイエローカード！
これを見たまえ！
にいちゃん
イエローカード
イエローカードだよ！どうぞ！
[ ドヤァ ]
にいちゃん
OK
[ 所用3秒程度 ]
もうちょっとちゃんと見てよ！
偽物だったらどうすんのさ！もう！
私服のにいちゃんがちろっとみるだけ…．
せっかく時間かけて取ったのにさー，黄色の画用紙でもいけたんちゃう！？
不満げなnanaでした（笑）．
さらばギャングども！オンボロな車と遊んでな！
その後，ギャングどもは再びセネガルの入管に私たちのパスポートを持って行って手続きを勝手に進めます．
ども
ほら！取ってきてやったぜ！
ここでもまた20ドルずつの手数料を要求してきます．
Kの頭の中は，どこでこいつらを引き剥がすかを考え始めていました．
パスポートが帰ってきたのち，急いで返してもらいます．
バスターミナルに行きたいんだけど
ども
わかった．
この車でバスターミナルまで連れて行ってやるから乗りな！
私たちはどこにバスターミナルがあるのか，さっぱりわかりません．
「Lonely Planet(Lonely Planet West Africa (Multi Country Guide)」はあっさり味．危機的な状況の私たちを救ってくれる情報は見当たりません…
しょうがないので言われたとおり乗車すると…
ども
ダカールに行くんだろ？
ダカールまで一人100ドルで連れて行ってやるよ！
バスターミナルまででいいって言ってるでしょ！
どうにかこうにか私たちから金を搾り取ろうとしてきます．
話になりません．
いつ降りようかなあと考えてチャンスを伺っていたところ，車はオンボロすぎてちょっとした坂道が上がれずエンスト．
バッテリーもほとんど切れているようでエンジンがかからず，彼らは「押しがけ」をし始めました．
何をやっているんだか…こんな車でダカールまで行けるわけがない…
と，その時
ここってバスターミナルだったりする？
なんか車がいっぱい停まってるけど…
なんと目の前がバスターミナルでした．これは大チャンスです！
ここからバスで行く．バイバイ！！
そう言って車を降りました．
その後彼らはしつこくついてきましたが，客集めしていたダカール行きの乗合タクシーに乗り込んだところでようやく諦めました．
結局，このルイス国境ではLonely Planetや英語のネット情報にあった通りの，二人で100米ドル程度ぼったくられましたが，朝に出遅れるとこうなると言う典型例で，大いに反省ですね．
乗合タクシーはダカールまで二人で1,500円位でした．
セネガルは物価が高いとはいえ，まあ普通はそんなもんですよね．
ついにセネガル到着！今日の宿に向かえ！
ここから先は，どのくらい時間がかかるのか全く情報がありません．
セネガル国境手前あたりから，風景は再び緑が増えて，バスはサバンナの中を快調に飛ばしていきます．
夕刻のセネガルを南へ南へと下っていき，そのうちまたお祈りの時間になりました．
しかし今回は少し休憩しただけで食事休憩なくそのまままっすぐダカールへと向かいます．
空がグラデーションを増していき，そして日もとっぷりとくれて，バスは闇の中を走っていきます．
だんだん対向車が増えてきて，ああ，大都市に近づいてきたなあとぼんやり考え出した午後８時を少し回った頃，乗合タクシーはダカールのバスターミナルにようやく辿りつきました！
実はKは数年前にもダカールに来たことがあるのですが，この時は飛行機でポルトガルのリスボンからやってきましたので，バスターミナルは初めてです．
しかしここはあまり雰囲気も良くない場所で，長居すると犯罪に遭う確率がきわめて高いです．
疲れていたこともあって私たちは他の乗客のように，タクシーを利用して予約していたホテルに行ってもらうことにしました．
つくづく，運がないのか，「黄色人種はカモだ」という共通認識があるのか分かりませんが，またまた面倒な運転手を引いてしまい…
運転手
ガソリンを給油したから払ってよ！
何言っとるんじゃ！ボケェ！
なんとガソリンを給油して私たちに支払わせようとしました．
今回はKが怒った結果，タクシー運転手はあっさり諦めました．
やれやれです．
忘れていましたがここはもうイスラム圏ではなくブラックアフリカ．
不当な要求でもとりあえず「言ってみる」のがブラックアフリカ人の特徴です．
ですからこう言う場合は不愉快感を出して力強く断るのが一番です．
着いたホテルは，セネガルのスラム街の入り口にあるホテルにありました．
ダウンタウンに向かう道には，黒い影が真っ暗な物陰からいくつもこちらを見つめています．
危険すぎる場所です．ここに連泊は厳しいです．明日早めに別のホテルへ移ろう…
今日もいろいろありましたが，でもまあ，ようやく目的地に到着です！
明日からお楽しみのセネガル観光です！
結び
ついにセネガルに到着！
陸路国境越えは，いろいろトラブルありますね…
皆さんもロッソ国境を越える際には，時間帯に気をつけて越えるようにしましょう！
（これを読んで，『よし！行ってみよう！』と思った方は，かなり物好きだと思われますが…笑）
頑張って辿り着いたセネガル！
次回，ゴレ島観光に行きます！
＜2017年3月の旅程＞
日本→中国→スペイン→モロッコ→西サハラ→モーリタニア→セネガル（今ココ！）→スペイン→中国→日本
コメント