世界車旅行 ~Wild Animal Driving~
世界を車で走ってみませんか?

背景:nana

【アブダビ・スペインまわり南米紀行②】イキトスに到着!アマゾンの森でたくさんの生き物との楽しい出会い

ペルー

昨日は,イキトスの空港で直接ツアーを交渉し,無事良さげな宿を安くゲットすることに成功しました!

今日はイキトス市内の宿を出て,アマゾン川を船で下って,熱帯雨林の真っ只中にあるリゾート施設・ヘリコニア(Heliconia Amazon River Lodge)に向かいます!
初めてのアマゾン川とのご対面!
とっても楽しみです!!

K
K

ゴホン.

…何か不穏な雰囲気を醸し出している人もいますが….
いざレッツゴー!!

※なお,記事の後半では,多数の昆虫の写真が出てきます.
苦手な方は気をつけてください.


2018年のペルー・ボリビア旅行の旅程はこちら↓

イキトスは熱帯雨林気候区!雨対策は入念にしておこう!

イキトスは熱帯雨林気候区です.
気温26℃,年間降水量は2,500mmの地域です.
東京が平均気温14℃,年間降水量1,400mmですから,平均気温で12℃,降水量は1,100mmも多い地域で,ざっくり言えば一年中梅雨時期の降水量に真夏の8月の気温だと思ってください.
イキトスにくると「もわっ」とした重い,湿気の多い暑い空気に圧倒されますが,日本の梅雨のように一日中雨が降るわけでもなく,昼から夕方にかけて一気にスコールが来る感じです.

 桜狩り 花はふり来ぬ 同じくは 濡るとも花の 蔭に暮らさん
[意味]花見に行ったら,雨が降ってきた.同じ濡れるにしても,花の陰で日を暮らそう.

                                             藤原実方朝臣

…などと洒落込んでいると,あっという間に河童の川流れですよ.
雨が降ったらここでは大人しく雨宿りが正解です.
まあ,1〜2時間もすればやみますしね!!

どうしても移動しないといけないときに備えて,上下の分かれているレインスーツを持っていくといいと思います.
傘は移動に邪魔になりますし,レインスーツであれば自然散策をしている時も着用できます.すその長い上着だけのレインコートは便利ですが,ズボンのあるレインスーツの方が草木の露も避けられてオススメです!
私は,肌寒い時の上着代わりにも使っています.
海外旅行する上でかなり便利なので1つこういったレインスーツを持参していくといいと思います.

トオケミ(TOHKEMI) 全天候型 アウトドア(透湿レイン) ウェア FE ストレッチ Rain Suit (7900) + キャリーポーチ セット (色選択可能) (ライム, L)

【2018年3月14日】本日の予定:熱帯雨林のリゾート施設ヘリコニアに行こう!

見ての通り今日のお宿はアマゾン川流域の森の中.
車では行けないので,アマゾン川を船で下って,熱帯雨林の真っ只中にあるリゾート施設・ヘリコニア(Heliconia Amazon River Lodge)です!
イキトス空港で偶然見つけたリゾートですが,なかなかに楽しみです!

イキトスの港に到着!早速アマゾンの洗礼を受ける

朝8時少し過ぎに,昨日のおじさんが宿に迎えにきました.
彼らの車に乗ってまずは港を目指します.
イキトスの街を出るとわりとすぐに港はありました.所用15分程度だったでしょうか.

到着した港にはたくさんの出店があり,いろんな果物や串焼き肉(シュラスコ)そしてアマゾンのめぐみである芋虫の串焼きも売られていました.

nana
nana

あの芋虫はでかかったけど(体長5cm以上×幅2cm程度),
あのフォルムは多分ゾウムシの幼虫だね!!

日本のゾウムシの成虫は大きくても2cm弱で色も地味だけど,海外のゾウムシには大きい種類もいてね.
マレーシアで村人が売っていたゾウムシなんか体長4cm以上で黒地に赤い模様が映えていて,他にも…なんやらかんやら….

獣医学部に通いながら昆虫も好きという珍しい人種のnanaは,大学の昆虫サークルに所属していました.その昆虫サークルでは虫取りのために,海外に遠征に行くのだとか.
nanaは何か語ってますが,Kにはさっぱり分かりません.

カブトムシの幼虫のような芋虫(nanaによるとゾウムシの幼虫)が,4,5匹串に刺さって焼かれていました.
写真を撮りたかったのですが,物珍しそうにみてるだけでも「見てるんだったら買ってってよー!(現地語)ワンダラー(なぜか英語)!!」とか言ってきます.
押し売りされたら比較的に大惨事なので写真は撮れていません.
…買っとけば良かったー!

アマゾン川を船で駆け抜けろ!!

しばらくするとここからのガイド・ロビンが登場しました.

ガイドの<br>ロビン
ガイドの
ロビン

今日からよろしくな!

握手してモーリタニア・セネガルのロッソ国境で乗った小船より一回り大きな船内に入ると,数人の欧米人がすでにいました.
オレンジ色の救命胴衣を着るように指示され,10時過ぎにいざ出発です.

比較的簡易な作りの船で出発!

船はアマゾンの熱帯雨林の中を縫うように走ります.
イキトスを出発した直後は「細い水路」という感じでしたが,すぐにアマゾン川本流に合流です.
ここはアマゾン川のかなり上流ですが,それでもアマゾン川は流量たっぷりです.
この段階で利根川下流程度の幅は余裕であります.
緑色の水が豊かにたゆたうアマゾン川をボートはかなりのスピードで下って行きます.

ロッジに到着!アマゾンの熱帯雨林を散策しよう!

人里離れた自然の中のロッジに泊まるときは,通電時間に注意!

1時間ちょっと船に乗った頃でしょうか.
船はヘリコニアに到着!
到着した客は3組ほどで,それぞれがソファーに座ってチェックインです.
結構暑かったので,ウェルカムドリンクのジュースはかなり嬉しかったです.
必要事項を記入すると「12時過ぎから昼食だからレストランへ行くように」とのこと.
そう,このリゾートは余計なものを頼まなければ3食全てついている「オールインクルーシブ」です.
2泊3日,3食ついていて,アマゾンツアーも込みで,一人16,000円
かなりお得な感じがします.

昼食を食堂でいただく際に,ホテルのガイド・ロビンがやってきて

ガイドの<br>ロビン
ガイドの
ロビン

今日はこれからジャングルウオークに15時から出かけるんだよ!
参加希望者は船着場のロビーに集合してね!

というお誘いがあり,せっかくなので出かけることにしました.

昼ごはんを食べたあと,一旦部屋に戻りました.
部屋の電気…あれ?つかぬ??ん?…ああ,夕方18時から0時までしか送電しないのね.

こういう自然の真っ只中にある宿では,自然保護の観点と,電気料金節約の観点から,通電は夕方から夜にかけてだけ,という事例が多いです.
このロッジもご多分にもれずこのパターンでした.

まあ,しょうがないかー.
なんか必要以上に暑いからシャワーでも浴びるかー?…ん?お湯も出ぬ??…ああ,そうだよねー.通電してないんだから,電気湯沸かし器が作動するわけないよねー.
通電するまで待つかー.

ということで,暑さが解消しないまま,集合時間です.
気を取り直して,ジャングルウオークに出発です!

【ジャングルウォーク】アマゾンの森を散策しよう!

このジャングルウオークには,欧米人カップルと私たちの4人が参加しました.

ジャングルにはいろんな生き物が複雑な食物連鎖を保って生きています.

人間にとって害になる生物,血を吸うヒルや毒を持つクモや蜂もいます.

一方で,森には様々な薬草があり,この地域にもともと住んでいた彼らはそれを利用して怪我の止血・消毒をおこなったり,薬にしたりしています.

ロビンさんは,それらの生物について詳しく説明してくれました.

なんの変哲もない植物に見えますが,これも薬草だとのこと
他の植物との違いが分からない…

大変興味深かったのですが,Kは体から熱が逃げずにフラフラしてきました
うん,帰って少し休んでシャワーを浴びれば大丈夫!熱中症に鳴りかかってるに違いない!
…ゴホン

一通りジャングルを回り,Kは水シャワーを浴びて体を冷やして少し一休み.
その間にnanaは大きなクモやら昆虫やらを観察しに森へ消えて行きました.

【今日の動物】nanaのアマゾン散策〜♪

アマゾン散策をとても楽しみにしていたnanaは,当然の如く日本から折りたたみ式の虫取り網を持参.
ロッジ周辺を生き物を探して歩き回ります.

【1匹目】臼状の巣をつくる,小さな捕食者

最初に見つけたのは,たくさんのアリジゴク
ロッジは高床式になっていて,廊下の下に降りることができ,アリジゴクはその砂地でたくさんの居を構えていました.
掘り出してみると,見た目では日本のものとあまり違いが感じられませんでした.
アリをあげてみたのですが,自ら砂で投げ飛ばしてしまいました….

アリジゴクの巣
掘り出されたアリジゴク

【2匹目】毛むくじゃらの8本足

nanaがアマゾンで出会いたいと思っていた生き物はたくさんいますが,その1つがタランチュラ
『タランチュラ』とは,ヨーロッパの伝説に登場する毒グモのことを言い,主にオオツチグモ科のクモのことをいうそうです.
因みに,毒グモの中には強力な毒をもつジュウサンボシゴケグモといったクモも存在しますが,大半の毒グモと言われるクモのもつ毒は肌が少しかぶれる程度の弱い毒しか持っていません.

タランチュラを探し回っていると,クモの抜け殻があちらこちらに落ちています.
抜け殻の主は何処かと,天井を見上げてみると…

いた!!!

こっちまで降りてきてよ〜

1匹目を見つけると,かなりいることに気づきました.
ただ,どれも大きなアシダカグモといった感じで,爬虫類ショップなどで売っているいわゆる毛むくじゃらで大きな『タランチュラ』は見当たりません.
多分,私の見つけたクモたちは樹上性のオオツチグモ科の仲間であるツリースパイダーの一種なのでしょう.

どの個体も天井に張り付いていて,全く手が届かず,見上げることしかできず残念….
取り敢えず,野生のタランチュラが見られたので良しとします.

【3匹目】アマゾンの奥地で,ひっそりと暮らしていた新種のカマキリ

ロッジからアマゾンの熱帯雨林に続く回廊には,たくさんのカマキリがいました.
体長は大きいもので3.5cm程度の小さなカマキリで一見地味な見た目ですが,茶色のまだら模様が木の肌に溶け込んで目立たないようになっています.
素晴らしい擬態能力です.

このカマキリの名前が分からなかったのですが,親切な方がインスタグラムで『キノカワカマキリでは?』と教えてくれました!
2014年3月に中米から南米に生息するキノカワカマキリ19種が新種として報告されており,掲載されている写真は今回であったカマキリとかなり類似しています.

ロッジにかなりたくさんいたカマキリでしたが,つい数年前まで未知の種類だったかもしれないと思うと,自然の奥深さに圧倒されます.

キノカワカマキリ  36色 色鉛筆画 (nana作)
翅脈を描くのが難しかったです.

【4匹目】美しい翅を持ち,昼に飛び回るガ

黒地に光沢のある緑色の模様を持つアゲハチョウのような昆虫が飛んでいました.
この昆虫の名前は『ウラニアツバメガ
このような美しい翅を持ち昼行性であるにも関わらず,ウラニアツバメガはツバメガ科というガの一種です.
ツバメガの仲間は,いずれも形はアゲハチョウに類似し美しい翅を持つことが特徴です.

【5匹目】長い尾をなびかせて獲物を求めて森を徘徊する

カマキリのいたロッジの回廊を歩いていると,どこからともなくカサカサと草が動く音がしました.
回廊の下には,細い川が流れており,湿地のようになっています.

息を潜めて周囲を眺めていると,体長が1m以上ありそうなトカゲたちが歩き回っています.
30分ほど眺めている間に10匹以上の大きなトカゲたちが,川を渡っていきます.
姿は見えないながら音だけ聞こえていることもあったので,かなりたくさんのトカゲが生息しているようです.
少なくとも3種類以上のトカゲがいました.

夕食後は,アマゾンの呪術を体験.

少し休んで楽になったので夕食です!
レストランで皆さんと食事.
量はかなり多くしっかり食べて満足ですが,Kはちょっと食欲不振です.
水分と糖質をとらねばと,フルーツとジュースとパンをたくさんいただきました.
nanaはここでも平常運転で,大量のフライドポテト含めてしっかり食べていました.
Kはハチドリさんが食べる様にぶら下げてあるミニバナナを摘む暮らしです.体を冷やさねば!

夕食中にまたロビンがやってきて

ガイドの<br>ロビン
ガイドの
ロビン

夜8時から霊媒師体験ができるけど行く??
行くなら8時にロビー集合ね!

と,誘われました.

せっかくだから行ってみる?ということで,実際に体験.
真っ暗な中を歩いて集会所に出かけると,薬草の絞り汁を持った霊媒師さんがいました.
実際に何を言っていたのかわからなかったのですが,自然崇拝の呪術を体験できて面白かったです.

部屋に戻って,後は就寝です.
今日は暑くて疲れているので早めに寝ましょう!

ああ,後,寝る前には懐中電灯の準備しておかないと行けません!
何もないと朝までトイレすら行けなくなってしまいますから.
明日は体調整えて色々見たいですね!

K
K

…ゴホン.

結び

なにやらKから発せられる嫌な予感が現実味を帯びてきました.

まだ,旅行が始まって数日.
これから楽しみいっぱいのはずですが…大丈夫でしょうか??

明日は船でナマケモノを見に行ったり学校見学アナコンダとの触れ合いがあるとのこと!
お楽しみに!

<2018年3月の旅程>
日本→アブダビ→スペイン→ペルー(今ココ!)→ボリビア→ペルー→スペイン→アブダビ→日本

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