モロッコ行ってみたいけど、ツアーとか高くて手が出ない…と思っている人いませんか?
自分で航空券を手配すれば案外安く旅行することが可能です!
モロッコ行きの飛行機、フェリーの情報をまとめてみました.
実際に使った経験談や注意点などもあるので、旅行計画にご役立てください!
※これは2020年3月の情報です!
実際に旅行に行く際には各社のホームページを確認して下さい。
※2020年4月,新型コロナウイルスの影響で航空便の減便・欠航が相次いでいます。
これにより新型コロナウイルス収束後,モロッコへの入国が解禁された後も航空便を中心に混乱が予想されます。随時,最新情報の入手に努めて下さい.
そもそもモロッコってどういう国なのか、レンタカー事情などについてはこちら↓

【飛行機】日本発モロッコ行き
直行便
日本からの直行便はありません
経由便(レガシー航空会社)
G7やロシアを除いて,多くの国はお隣の国と元の親である旧宗主国との結びつきが基本的には強いです.
ですので,旧宗主国のフランス,お隣の国でかつモロッコより先進国のスペイン,ポルトガル,イタリアとの航空便の運航が多いです.
また,欧州は実はドイツが最大の力を持っているため,ドイツとの間に航空便もかなりあります.
そして,同じ中東圏の大国であるトルコは,中東に豊富な路線を持っており,ここから行けない中東の国はないと言っても過言ではありません.
全くお勧めしませんが,イラクにも複数の定期路線があります.
さらに,ロシアは旧共産国家の盟主であり,今でこそ大人しめですが,フラッグキャリアのアエロフロート・ロシア航空の路線は世界に広がっており,オープンジョーを利用した周遊にはかなり便利です.
ただし,日本人にとって,北方領土問題を抱えて友好条約のないロシアはかなりガッチリとしたビザを事前取得する必要がある数少ない国で,モスクワのシェレメチェボ空港で長時間の乗り継ぎ時間があっても外にぶらり出かけて「ぶらりモスクワの旅」はできません.
また,ビザが必要か否かもしっかり確認しないと,航空券と諸税の合計は一見安くても,案外高くつくことがあります!例えば,シェレメチェボ空港到着,ドモジェドヴォ空港出発など空港間移動がある場合には,トランジットビザが必要になります.
フランスから
パリ・シャルルドゴール(CDG)からカサブランカ(CMN)行き
エールフランス航空AF 1日4便程度 sky team
ロイヤルエアモロッコ航空AT 1日2便程度 one world
パリ・シャルルドゴール(CDG)からマラケシュ(RAK)行き
エールフランス航空AF 1日2便程度 sky team
パリ・シャルルドゴール(CDG)からラバト(RBA)行き
エールフランス航空AF 1日2便程度 sky team
マルセイユ(MRS)からカサブランカ(CMN)行き
ロイヤルエアモロッコ航空AT 1日1便程度 one world
東京からパリCDGまでは日本航空JL,全日空NH,エールフランス航空AFが直行便を運航しています.マルセイユには日本から直行便はないです.
スペインから
マドリッド(MAD)からカサブランカ(CMN)行き
イベリア航空IB 1日2便程度 one world
ロイヤルエアモロッコ航空AT 1日2便程度 one world
マドリッド(MAD)からマラケシュ(RAK)行き
イベリア航空IB 1日1便程度 one world
ロイヤルエアモロッコ航空AT 1日2便程度 one world
バルセロナ(BCN)からカサブランカ(CMN)行き
ロイヤルエアモロッコ航空AT 1日2便程度 one world
東京からマドリッド(MAD)まではイベリア航空IBが運航して居ます.日本から向かう場合は直行便ならイベリア航空一択です.経由便で良いなら最安値は中国国際航空CAの北京経由ですが,通しの切符は買えないため,ここから先は買いなおしで高くつくことも多いです.
ポルトガルから
リスボン(LIS)からカサブランカ(CMN)行き
TAPポルトガル航空TP 1日2便程度 star alliance
ロイヤルエアモロッコ航空AT 1日1便程度 one world
リスボン(LIS)からマラケシュ(RAK)行き
TAPポルトガル航空TP 1日2便程度 star alliance
リスボンに日本からの直行便はありません.
しかしTAPポルトガル航空は,アフリカ北部だけでなく,セネガルのダカールや南米に安い運賃を出しており,これらの国を安く目指すには必須アイテムの一つです.
リスボンに向かう場合はドイツ,オーストリア,スイス経由が一般的です.
イタリアから
ローマ(ROM)からカサブランカ(CMN)行き
アリタリア航空AZ 1日1便程度 sky team
ロイヤルエアモロッコ航空AT 1日1便程度 one world
イタリア経由はアリタリア航空利用が便利です.
アリタリア航空は東京の成田と羽田から直行便が飛んでいて,カサブランカまで通しで購入できます.
アリタリア航空は格安でチケットを出すことが結構あり,時期によっては東京からローマまで30,000円というビックリプライスもあります.ただし,座席は狭く,男性には厳しい住環境かもしれません.私はイタリアに行ったことがなく,使ったことはないのですが,使った方はみんな狭いと文句を言って居ますね….
ローマにはそれ以外に日本航空JLと全日空NHが東京羽田から直行便を飛ばしています.
ドイツから
フランクフルト(FRA)からカサブランカ(CMN)行き
ルフトハンザ航空LH 1日1便程度 star alliance
ロイヤルエアモロッコ航空AT 1日1便程度 one world
私など,スターアライアンスのマイレージを貯めている方にとっては,ルフトハンザ航空LHでドイツのフランクフルト経由か長旅のトルコ航空TKのほぼ二択だと思います.
フランクフルトから先は,LHは1日1便ですが,実はATとコードシェアしており,お金を払って搭乗する場合は実質1日2便です.(マイレージ利用の特典航空券ならAT便は条件によっては利用不可です.)
また,ルフトハンザはフランクフルトには東京の羽田から毎日1便運行して居ますが,全日空NHが同じ区間に毎日2便運行しており,コードシェアで利用可能です.
またドイツは,大きなプライメートシティが一つある日本やその他の多くの国と異なり,同じ規模の都市がいくつもある国になっています.ですので,日本からは,フランクフルト,ジュッセルドルフ,ミュンヘンへ直行便があります.
ただし面白いことに,旧共産圏の東ドイツの一部であった首都のベルリンへは直行便はありません.
また共同運行しているオーストリア航空OSのウィーン経由でフランクフルトに乗り継ぎ,スイスインターナショナルエアラインズ航空LXを使ってジュネーブ経由でフランクフルト乗り継ぎもルフトハンザと同等の扱いとしてインターネット上で現れます.
ルフトハンザLHとオーストリア航空OSとスイス航空LXは,決してお互いに仲がいいわけではないのですが,あたかも一つの航空会社のようなチケットの扱いになります.ちょうどJR東日本とJR東海とJR西日本のような関係です.
トルコから
イスタンブール(IST)からカサブランカ(CMN)行き
トルコ航空TK 1日1便程度 star alliance
ロイヤルエアモロッコ航空AT 1日1便程度 one world
アンタルヤ(AYT)からカサブランカ(CMN)行き
トルコ航空TK 1日1便程度 star alliance
トルコは日本の成田と関西からほぼ毎日,イスタンブールに向けてトルコ航空TKが就航して居ます.関西にお住まいの方にはイスタンブール乗り換えの一回でカサブランカに到着しますから便利です.
ただし,メルカトル図法で見ればトルコは日本から近く見えますが,実は地球は丸いので,ヨーロッパ諸都市よりイスタンブールは少し遠いのです.速さならフランス回りが一番ですねー.
ロシアから
モスクワ・ドモジェドヴォ(DME)からカサブランカ(CMN)行き
ロイヤルエアモロッコ航空AT 週3便程度 one world
日本からは日本航空JL,全日空NH,アエロフロート航空SUが運航しています.
日本航空JL,全日空NHの2つはドモジェドヴォ空港DMEに到着しますので同一空港乗り継ぎが可能ですので,ビザは不要です.
一方,アエロフロート航空SUはモスクワ市を挟んで反対側にあるシェレメチェボ空港SVOに到着しますので,これを利用する場合は事前にトランジットビザを取得の上,一旦ロシアに入国し,アエロエクスプレス30分→地下鉄30分→アエロエクスプレス30分の大移動が必要です.
直行バスなどというものはありません.
タクシーもありますが100米ドルくらい(11,000円)以上でしょうか.
モロッコだけに行く場合アエロフロートは余りお勧めしません.
アエロフロートのカサブランカやマラケシュ行きは,ローマでアリタリア航空に乗り継ぐなら,日本から通し運賃であるにはあります.マグレブ諸国周遊などで,モロッコのカサブランカIN,チュニジアのチュニスかイタリアのローマOUTなどなら検討の価値があるかもしれません.
その他
これ以外にも,イギリスのロンドン経由,ベルギーのブリュッセル経由,スイスのジュネーブ経由なども無数にあります.これら含め状況は季節によって運航本数やコードシェア形態が大きく変わるようです.また,イギリスなどはLCCとのコードシェアも結構多く,安くなる事例も多いのですが以下に述べる空港移動などが発生して複雑すぎるためここでは割愛します.
【利用にはご注意を!】LCC(格安航空会社)を利用するときの五か条
ヨーロッパには多くのLCCが運行されており,ヨーロッパまで移動したのち,ここからLCCを用いて移動しようという人も多いのではないでしょうか?
ライアンエアーやウィズエアー,ジャーマンウィングスなどが有名で,それこそEU内やイギリス,トルコ,イスラエルなら数千円から1万円で移動することも可能です.
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ただし,安いなりの落とし穴がたくさんあります.
これはレガシーの航空会社でも,極端に安い運賃設定の際には「そういう制限」がかかっていることが多く,英語で書かれた説明を隅々までしっかり見ないと思わぬ大損をすることになります.代表的な注意点は以下の5点です.
【その1】 電子チケットは事前に紙に印刷すべし
一番困るのがコレです.
ライアンエアーが特に悪名高く,搭乗24時間以内になったらネット上でチェックインして搭乗券発券を行ったのち,それを紙に印刷して持参しないといけません.これをやらないと50ユーロ(!!)とかの罰金を徴収されます.
日本から出発して乗り継ぐ場合,この24時間前とはすなわち自宅をすでに出た後ということが多く,使えるプリンターを見つけることが相当困難です.
格安航空は空港でホストコンピューターに接続できない弱い立場であるため,ネット回線で一々予約を確認してプリンターで搭乗券を印刷していては業務がパンクしてしまうのは理解できますが…6,000円の罰金はひどいですよねー….

電子チケットを印刷しないと罰金を取られてしまうよ!
せっかく航空券代を節約しても罰金で逆に損してしまうことも…
【その2】発着空港を確認すべし
案外失敗しがちなのが,これを確認しないことです.
例えばロンドンの格安航空会社は日本からの直行便の着くヒースローLHRでもなければ,EU内ローカル路線の着くガトウィックLGWでもありません.多くがルートン空港LTNです.市内からの移動はバスと徒歩の一択だったりします.地上交通がわからずタクシーを使うとレガシー航空会社と変わらなくなります.
東京で言えば成田でも羽田でもなく調布飛行場発着がほとんど,というイメージです.

しっかり航空券の3レターを確認しよう!
【その3】荷物は「持ち込み8kgまで」が無難と心得るべし
荷物の量に大きな制限がかかっています.
これを数百g超えただけで数千円徴収されます.
そして日本と異なって,彼らは「これで儲けている」という認識があり,オマケしてくれることはまずありません!よっぽどのイケメンか美人で,笑顔を振りまく場合を除いては…(余談ですが諸外国では「ブルーカラー」な社会階層ほど「ルックス差別」は普通ですのよ.日本ほど公平な社会はまあ無いのよ.ホホホ)

上限荷物量は事前に確認し,荷物は少なくしよう!
【その4】空港には早めに行くべし
LCCは空港の隅っこにカウンターが二つだけ開いていて,数百人をさばくなどということが日常化しています.
荷物課金をするため,荷物の計測は入念であり,その結果カウンターでもめることが多く,ゆうに1時間は待たされます.
その結果乗り遅れたら,何の保証もなく全額没収です.
さらに,リコンファーム(予約再確認)をしないと,予約が入っていてもオーバーブッキングで予約リストから自動的に落ちることもあります.

2時間前に並ぶのが大鉄則!
ただし,いよいよまずい時にはその場で20ユーロだかの「特別会員」にネットでなっておけば,優先レーンでチェックインできます.何でもかんでもお金次第で,心がカサカサしますねー.
【その5】5時間以上の路線は元が取れぬと思うべし
レガシー航空会社は,通常は機内食や飲み物のサービスがあり,搭乗すればマイレージが溜まって次回の旅行の足しになります.一旦機内に入れば,特別なものを飲食しない限り余計なお金はかかりません.
一方,LCCは全て有料で,500mLの水ですら2ユーロ(250円)とかします.
5時間以下や夜行便なら我慢もできますが,普通は無理です.
結局,機内で注文し,結果的にレガシー航空会社とほぼ同額になってしまうことも多いです.
「持ち込めば良いじゃん」という方!日本ではお目こぼしされていますが,ヨーロッパでは飲食物の持ち込みは固く禁じられて居て,機内で飲食していると冗談ではなくアテンダントさんに取り上げられますよ!

機内の食事・水が高すぎる!!
運賃の目安
ヨーロッパへの直行便は概ね80,000円(2月)〜150,000円(8月や12月)
ヨーロッパからモロッコへの往復はパリからが一番安く時期によって15,000円程度,それ以外の地域からは30,000円〜50,000円程度です.合計は110,000円〜200,000円程度ですが,200,000円は高すぎです.こういう高い時期なら,ジブラルタル海峡を渡るフェリーを利用した方が良いです.フェリーは季節による運賃の差がほとんどありません.
またこれは全般的に言えることですが,結局は植民地時代の宗主国との間の航空便が便利で安いことが多いです.モロッコならフランスの旧植民地であったのでエールフランスが安いです.
これは他の地域でも同様で,8時間も乗るのにパリからマダガスカル(旧フランス領)は7万円で往復できたり,旧ソ連の中央アジアでは「困ったらモスクワ(ロシアの首都)に飛べ」が鉄則で陸路国境をちまちま行くよりそれが時間的にも料金的にも有利だったりします.
【フェリー】スペイン発モロッコ行き
スペインとモロッコの間には,狭いジブラルタル海峡があるだけで,フェリーで簡単に渡ることができます.航路はここで上げ切れないほどたくさんあり,大体1時間ぐらいでアフリカ側に渡ることが可能です.
予約方法
フェリーはまとめて以下のサイトで検索できます.
ただし,このサイトで予約して料金を支払うと高いので,現地で購入した方が安く済みます.
夏期休暇の期間は予約した方が切符売り場に並ぶことなく確実に乗船できますが,乗れないということは余り聞いたことがないです.
主なルート
アルヘシラス(スペイン最南端) → セウタ(スペイン領), タンジェ新港 1日5便 所用1時間
タリファ(アルヘシラス付近) → タンジェ港 1日6便 所用1時間
モトリル → タンジェ新港 1日1便 所用8時間
料金はどれも1時間のフェリーが往復で70ユーロ(8,200円)程度です.もちろん10〜20%程度,トップシーズンには料金が高くなりますが,飛行機みたいな季節変動が少ないのがフェリーのいいところです.
航空券が高い時はスペインまで移動してバスか鉄道で南下してから,のんびり船旅も楽しいですよ.
結び
参考になったでしょうか?
航空券は,
値段や移動時間で航空会社を決めるもよし,
現在貯めているマイレージグループの航空会社を選択するもよし,
トランジット時間を確保して観光したい都市を経由する航空会社を選択するもよし,
いろいろな決め方があるでしょう.
更にフェリーという手もあります!
選択肢はたくさんあるのです!
是非ご自身の旅行にあった移動手段を探してみてください!
「モロッコ旅行いいかも!」
そんなあなたにはこちら↓の記事もおすすめです!


ツアー旅行というと,行き先は決まっていて移動時間ばかり…
観光地に到着しても時間が決まっていて,思うように観光できない…
そう感じたことはありませんか?
「それなら自分で観光地までたどり着いてやる!」
という思いのもと,Kとnanaは各国でドライブを楽しんでおります!
実際にモロッコでドライブして良かったこと,注意した方が良いことも記事に書いていきます.
是非ご覧ください!
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