ついにモロッコに到着した私たち.
今日からモロッコの街をレンタカーでドライブです!
2017年3月のモロッコ 旅行の日程についてはこちら↓
【2017年3月13日】マラケシュ(モロッコ)に到着!
モロッコ到着地をカサブランカにするか?マラケシュにするか?
この日,スペインの首都マドリードからロイヤルモロッコ航空で直接モロッコの世界遺産・マラケシュへと移動しました.
モロッコに飛行機で移動する場合,多くは人口が最も多いプライメートシティであるカサブランカに降り立ちます.
しかし,今回の旅の最大の目的は
『モロッコの最も東南部,サハラ砂漠の入り口のメルズーガでラクダに乗って砂漠を回る』
こと!
メルズーガに行くには,カサブランカよりもマラケシュの方が近くて便利です.
なので,今回はカサブランカは諦め,マラケシュにしました.
皆さんも旅の目的に合わせて,到着地を考えると良いでしょう.
安さを追求するなら
バスでジブラルタルまで移動し,船でモロッコに入り,ここで車を借りて爆走!
…にしたかったのですが,この経路では時間がかかってしまいます…休みが取れず断念.
それに実は前にKは同じ時期にバスと船での国境越え(通称:モロッコ貧乏旅行)をしたことがあります.
3月のジブラルタル海峡はまだ冬真っ只中.
地中海リゾートという感じは全くありませんでした.
津軽海峡冬景色&船酔いで最初から演歌の世界は遠慮しとこうかなー.
マラケシュでレンタカーを借りよう!
ということで昼過ぎに飛行機でマラケシュに到着!
この辺りは地中海式気候区の南端あたり.
夏は高温でカラカラになるのですが,冬は降水量が多く寒い季節で,ちょうど北海道や東北の雪が雨に変わったような天気といえばわかりやすいかと思います.
着いた日は,雨は降ってはいませんでしたが,すっきりと晴れてはおらず,地中海を越えてくる湿った冷たい風が吹いていました.

車を借りようと思ったら…周りを見て行動しましょう!
さあ,車を借りよう!
と思って到着ロビーにあるユーロップカーのブースに行くと…大人数の先客がいます.しかも4人と大量の荷物で狭いオフィスの座席を全て占拠して何やら携帯をピコピコやっています.
何これ??
そこで窓口のお兄さんに話しかけると,彼らはどうやら東アジアのとある国の人々(日本人ではありませんよ)で,ユーロップカーの安いプランをネットで予約したはずなのに予約が入っておらず,直接貸出すると通常プランで高くなるから今ネットに繋いで予約しているとのこと.
ふーん.まあいいや.待てばいいのね.
しかし,30分経ってもネット予約とやらは完了しないようです.
…諸君ら,ユーロップカーって,実はアメリカが予約本部って知ってた?多分アメリカのオフィスタイムになるまで予約完了しないよ?東海岸か西海岸かわからないけどねー.
ボチボチとフラストレーションが別府の地獄谷程度にゆだってきた頃,応援がどこからかやってきて私たちの予約が開始されました.
はーやれやれです.
その後,私たちの後に並んだドイツ人3人組もこのK国人たちに怪訝な視線を投げかけていたので,状況説明をしておきました.
日本人が迷惑行為してると勘違いされても困りますから….
到着からおよそ1時間後,ようやく車を借出すことができました!
とまあ,
私たち旅行者は,海外の人にとってその国の代表です.
すなわち,私たちは日本人代表なのです.
幸いなことに,先人たちは世界各国で活躍し,海外の人に日本人のイメージを聞くと,
『日本人は真面目で,良い人たちだ』
と言ってくれます(人が良過ぎて騙されやすい,ぼったくりしやすいとも聞きますが…).
旅行だからと羽を伸ばしすぎると,せっかく先人たちが築いてくれた各国の人々からの信頼を裏切ることになります.
節度を守って,自分だけではなく,周囲の人にも楽しめるような旅行にしましょう!
【モロッコでレンタカー】私たちがどんな車を借りたのか紹介します!
今回はユーロップカーEuropecarで一番小さな車,フィアットを借りました.
多分PANDA1.2という車だったと思いますが,資料がなく確証はありません.

4日間で保険込みで30,000円程度,もちろんマニュアル車!
燃料はハイオクではなくいわゆる無鉛ガソリンのレギュラーで,フランス語では「サンプロン(発音はソンプロホンと言った方が通じやすかったです)」でした.
ちなみに,ヨーロッパではレギュラーガソリンには「95」,ハイオクには「98」,ディーゼルには番号が書いておらず「Diesel」と書いてあります.
セルフ給油が多いので油種は絶対に間違えないように給油しないといけません.
万一間違えると,車が黒煙を吹き上げ始め,ノッキング(ガタガタ)し始めます.
こうなるともうエンジンは修理しないとニッチもさっちも行かなくなり,高額の修理代を支払う羽目になります!
私はやっちゃったことはないのですが,大学の同じ研究室だった先輩がアメリカでやらかしたようです.
彼曰く車種によるところも大きいけど,大体30〜50万円程度は修理にかかるようです.
そして給油ミスは保険の適応外だそうです.

絶対に油種は事前に確認しよう!
マラケシュからレンタカーで出発!
【ミッション1】今夜の宿にたどり着け!
まずはKの運転です.
急いで宿へと向かいます.
明るいうちに宿につかなければ,また迷子になってしまいます!
(かつて迷子に苦しんだ記事はこちら(【タイドライブ②】バンコクからカンチャナブリーのタイガーテンプルへのドライブ))
それに,早く宿の駐車場に車を収めて,徒歩で夕方の旧市街を散策するという重大ミッションもあります!マラケシュ滞在は今晩しかありません!
今日のお宿は流行りに乗って私もリヤドを予約しました.
宿は旧市街にあるのですが,iPadの地図を見ると,マラケシュの旧市街のほぼ北端にあるリヤドです.
とりあえず市内に入って新市街と旧市街の境界線にある城壁に沿って宿の近くまで行ってみました.
しかし,当然ホテルは城壁の中.入り口は見当たりません.
仕方がないので城壁に沿って戻ってみたところ,北西にある門のところに駐車場発見!
そこに車を停めて宿に向かうことにしました.
すると,駐車場にたむろしていた二人の男たちが声をかけてきました.

停めるならこっちだ!

明日の朝まで駐車したいんだけど…

駐車料金は,50ディルハム(当時600円程度)だ!

(そんなもんかなあ,なんか少し高い気もするけどなぁ)
このリヤドに行きたいんだけどどう向かえばいい?

近いから案内してやる.荷物持ってやるから渡しな!
モロッコの駐車料金にしては高い気もしましたが,黙ってお金を支払いました.
また,この男がリヤドまで案内してくれるとのこと.
大変頼もしいのですが,多分私設ポーターだよねー.
まあいいか.
私はこの男に是認して荷物を渡してしまいました.
すると男は人混みの中をどんどん進んでいきます.

どこから来た?

日本!

日本語…ニイハオ!

違うよ!こんにちは!
nanaと男たちは漫才をしながら旧市街の細道を歩いていきます.
まるで迷路のよう.
10分近く歩いたでしょうか.
ようやく到着しました.
私は悪いと思ったので一人20ディルハム(当時240円程度)ずつを渡して帰ってもらいました.
【ミッション2】はめられた!車を宿の近くの駐車場まで移動しよう!
着いた宿は,フランス人が経営する小さなリヤドです.
チェックインしながらジュースをサービスしていただき,宿の女性の主人と会話を交わしていたところ…

ちなみにあなた方はタクシーできたの?バスできたの?

レンタカーです.大きな門のところの駐車場に停めてありますよ.

じゃあ,この城壁の隙間から外に出てすぐの駐車場に移してね.
遠いでしょ?

でも,明日までってことで50ディルハム払いましたし…

…だれ?そんなバカなこと言ったの??
安いから移してね.
この段階でぼったくられたことにようやく気がつきました.
城壁の隙間から出るとすぐ外に出られた上,歩くと先ほどの駐車場までわかりやすく5分程度でした.
そして指定された駐車場に移し,お金を払ったところ,5ディルハム(60円)でした.
はーーーー.やられたー.十倍かー!!
【ミッション3】マラケシュの街を探検せよ!
とりあえず気を取り直してマラケシュのスークを散歩です.
マラケシュのスーク(イスラム式アーケードの商店街)は11世紀にスペイン南部のバレンシア地方までをその領土とした遊牧民ベルベル系の王朝・ムラービト朝の首都だった場所です.
古い時代のイスラム王朝はこういう城壁都市を作り,大変栄えていました.
マラケシュは城壁都市の中でも規模が大きく,保存状態も良いことから世界遺産に指定され,フランスを中心に多くの観光客がやってきています.

私たちはまずは中心のジャマ・エル・フナ広場を目指しました.
広場には大道芸人やへびつかい,お土産屋が軒を連ねています.
スークにも足を運んでみました.
スパイスがてんこ盛りで売られていたり,絨毯屋が並んでいたりと異国情緒たっぷりです.

イスラムの国々は猫が自由に暮らしていることが多いです.
このモロッコにも猫ちゃんがいました.

さて,ボチボチ晩ご飯なので広場に戻り,広場沿いの店の2階で夕食です.
だんだん暗くなっていき,広場には屋台が出始めます.
あの屋台でご飯にしてもよかったかなー.
この日はご飯を食べてとりあえずギリギリ明るいうちにリヤドに戻りました.
マラケシュも旅情があっていいのですが,やっぱりここはまだ冬です.
早く砂漠に行きたいですね.
結び
ついに,モロッコ マラケシュに到着しました!
ぼったくられてしまいましたが…まあ日常茶飯事のことですよね!
次回から,いよいよアトラス山脈越えです!
アトラス山脈はアフリカ北端にある山脈で全長は2,500km,最高峰はツブカル山の標高4,167m!
長らくモロッコの南北移動を阻む難所でした.
道路が整備された今でも,なかなかにスリリングな旅を楽しむことができます.
是非,皆さんもモロッコドライブを楽しんでみて下さい!
<2017年3月の旅程>
日本→中国→スペイン→モロッコ(今ココ!)→西サハラ→モーリタニア→セネガル→スペイン→中国→日本
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