今日はモロッコ最終日.
いろいろトラブルもありましたが,楽しいドライブでした.
ここからは連続国境越え!
国境はレンタカーでは残念ながら行けないので,ここからはバスとタクシーを乗り継いでいきます.
この記事は【モロッコドライブ】の続きの記事になります.
2017年3月の旅行の日程はこちら↓

【2017年3月17日】アガディール22時発ダクラ行き長距離バスの中より
【本日の予定】長距離バスに乗ってアガディール(モロッコ)からダクラ(西サハラ)へ
前日3/16,バスターミナルにてダクラ(西サハラ)行きのチケットを入手し,22時アガディール(モロッコ)発のバスに乗車しました.
事前に日本で買ったチケットは使えませんでしたが…
(バスターミナルでのおじさんとの戦いはこちら(【 モロッコ ドライブ ⑥ 】サハラ砂漠の入り口メルズーガから大西洋の港町アガディールへ!トラブルだらけの珍道中!?))
距離にして1169km!
約18時間の長距離移動になります.
気温差が激しい!寒さ対策を万全にしていきましょう!
朝早く,何時ぐらいだったでしょうか.
大きな街,多分ラユーン(アイウン)にバスは到着し,お客がごっそり降りて行きました.
時間ははっきり覚えていないのですが,薄暗い時間帯でした.
座席は狭い上,めちゃくちゃ寒かったです.
寒さで目が覚めてしまい,あんまり寝つけませんでした.
砂漠を走るバスは朝晩はかなり冷え込みます.
Kは真冬のコート,nanaは真冬のダウンの入ったジャンバーを来て寝たのですが,それでも寒かったのです.
日が上がって車内がだんだんと暖かくなってくるとようやく眠くなってきました.
お昼前,ようやく休憩となり,車外に出ました.
どこかのドライブインのようです.
人気はなく閑散としています.

ここまで走ってきたバスは,ほとんどラユーンで客を下ろし,この段階で1台に10名程度の乗客しか乗っていませんでした.

バスは昼を過ぎてもどんどん海沿いを南下して行きます.
この地域は寒流である「カナリア海流」が流れていて,一般に寒流の流れる中緯度沿岸は,海が冷たいため上昇気流が発生せず風の流れが起こらないため砂漠になりがちです.
海は暗い色で,荒凉とした大地の中をバスは走り抜けて行きます.

夕方近くなってダクラの表示が現れました.
すると程なくバスは停車して,その都度私たちのところにだけ兵士がやってきてパスポートを持って事務所に消え,しばらくしたら返すという検問がありました.
これが到着まで数カ所あり,夕方16時過ぎにようやく私たちは西サハラ南端のダクラの街に到着したのです.
やっとダクラ(西サハラ)に到着!…したのですが,あれ?人気がない…

ここまで18時間バスに乗りっぱなし!ほんとーーーに疲れました!
街は穏やかな港町ですが,人は相変わらずまばらです.
この西サハラから南の地域は日本人海外旅行者の強いお守り・地球の歩き方が刊行されていない地域です.
訪問者が少ないからなのか,黄熱病予防接種必要地域だからなのか不明ですがかなり不便…
やむなく今回は情報あっさり味の英語で書かれた「Lonely Planet(Lonely Planet West Africa (Multi Country Guide)」を持参しました.
ここからはそれに活躍してもらいましょう!
【西サハラのお宿】唯一の「まともなホテル」ホテル・サハラに宿泊.安さには変えられない価値に気づく.
私たちは,「Lonely Planet」の中に書かれていた唯一の「まともなホテル」というホテル・サハラにタクシーで向かい,そこに一泊することにしました.
宿泊料金は4人部屋を2人で借り切って400ディラハム(480円)!
びっくりするほど安かったのですが,安いなりの理由はありました.
<理由その1>トイレシャワーは共同 & 脱衣所なし
トイレシャワーは部屋に併設しておらず,シャワー室に脱衣所はありません.
小中学校のプールの脱衣所を想像してみてください.だいたいそんな感じです.
なお,プールの脱衣所と違って,シャワー室は男女に分かれていません.
これがとてもめんどくさい.
特に女の子は裸で歩くわけにはいきません.
下が濡れているシャワー室内で脱いで濡れないように服を寄せてシャワーを浴び,濡れないようにタオルで体を拭き,更に寄せておいた服をまた濡れたシャワー室内で着る…マジシャンのような技術を要します.
まあこういう場合,こういったホテルに泊まる程度に肝っ玉の座った欧米人の女の子は平気で裸で出歩いてたりするんですけどね(笑).
<理由その2>シャワー室は下が「地獄スタイル」
隣やらトイレやらで排出された汚物が,シャワールーム内の排水溝をどんぶらこ・どんぶらこ流れて行く様子が見えるようなスタイルになっています.
これが俗にいう「地獄スタイル」.
間違っても石鹸やタオルを溝に落としてしまったら,日本人的には2度とシャバには戻せないですね.
<理由その3>もちろん食事なし
当然のように食事はついていません.
ただ,ついていてもここではちょっと遠慮したいかなー.
ということで,安宿に荷物を置いて,晩ご飯に出かけました.
しかし,人がいないということは,千と千尋の…のように,なにがしかのもののけが食べにくる場合を除いてレストランは必要なく,どこも無人です.
結局仕方なく一軒だけやってたピザ屋で晩ご飯にしました.
明日はタクシーでヌアクショット(モーリタニア)に向かいます
ホテルに戻って,明日のヌアクショットまでのタクシーをフロントに依頼しました.
すると二人で50米ドルとのこと.もう少し安くなるかなあ,とも思いましたが,バスに体力を削られそんな気力もないので言値を受け入れることに.
フロントのおじさんは「明日絶対に7時に来い」と7時厳守を強調します.
こういう場合は,大概他の乗客との相乗りだから,日本人としては遅れないようにしないとですね!
【夜市】夜な夜などこからともなく集まってくる人々
部屋に戻って疲れを癒していると,何やら外が騒がしい….
昼間の町は閑散としていて,本当に人がいる町なのかと訝しく思ったくらいなのに.
窓の外を覗いてみると…
おやいつの間に?どこにこんな人がいたんだろ?というほどの賑わいです!

祭りだー!祭りだー!!という感じで我々も出歩くことにしました.
売られているのはほとんどが日用雑貨ばかりですが,品数も豊富で活気があります.
いったいどこに隠れてたのでしょう??

ひとしきり見て回ったのち,その日は疲れもあって早々に寝ることにしました.
さあ,明日は7時集合だから,その前にご飯とか食べないとだし,6時には起きないと!
ちなみに,
ホテル・サハラ前の広場に突然出現したマーケットは夜遅くまで賑やかでしたが,翌朝にはゴミだけ残してきれいさっぱり店は無くなっていました.
いったいどうなっていたのでしょうか?いまだに謎です.
結び
nanaは西サハラという地域を今回の旅行計画をする以前は全く知りませんでした.
何か観光地があるというわけではありませんが,夜な夜な突然出現し朝には消失したマーケットがとても印象深く残っています.
次回は,国境を越えてモーリタニアに入国します!
そこには予期せぬ難所がありました…
次の記事に続きます.
<2017年3月の旅程>
日本→中国→スペイン→モロッコ→西サハラ(今ココ!)→モーリタニア→セネガル→スペイン→中国→日本
コメント